2005,2006年のワールド・チャンピオン「フェルナンド・アロンソ」
彼は独特なドライビングスタイルを持っていることでも知られています。
彼は、コーナーの奥まで突っ込んでから、強いブレーキングをし、ハンドルを切ってターンインします。2006年までのルノーでは、彼のドライビングスタイルを最大限引き出せるマシンで戦う事ができ、あの強さが発揮されたわけです。
しかし2007年は非常に苦戦しました。それはなぜでしょうか。
ブレーキアロンソはルノーでは「ヒトコ社」製のブレーキを使用していました。
これは強くブレーキを踏むアロンソには合っていました。
マクレーレンは、やわらかくブレーキを踏むドライバーに合っている「カーボンインダストリーズ社」製のローターを使用しています。
ただ、イギリスGPからアロンソはヒトコ社製のローターを使用しています。
タイヤ昨年まで使用していたミシュランタイヤは、ハンドル切るとすぐに横方向のグリップが発生します。
一方ブリヂストンタイヤは、ハンドルを切ったときにまずサイドウォールがた
わみ、その後横方向のグリップを発揮します。つまりオイシイところが違うのです。
特に2007年はブリジストンのワンメイクとなり、ミシュランタイヤの特性とはかけ離れたタイヤになっています。
マシン2007年のマクラーレンMP4/22は、リヤが不安定気味です。これはアロンソのドライビングではコントロールは非常に難しいのです。
このことが大きな原因で、アロンソは苦戦をしました。逆にハミルトンのドライビングはこの事に全く影響されず、アロンソ以上の結果を出しました。
だけどアロンソは絶対的な力があるドライバーですから、2008年は盛り返してくれるでしょう。
参考に「AutoSport」に乗っていたデータロガーを掲載します。
2006年中国GPの14コーナーのものです。
青:ステアリング 赤:ブレーキ 白:アクセル
コーナーで瞬時でしかも思いっきりな操作をしていることがわかります。
この思いっきりの良さが彼の魅力なんですけどね。