日本の市町村の姉妹都市と言うと、
アメリカや中国の都市がまず第一印象となることでしょう。
自治体国際化協会の資料によれば、
414の自治体がアメリカに、289の自治体が中国に姉妹都市、
(いずれも都道府県レベルは含まない)を持っています!
ではヨーロッパは、というと、環日本海のつながりで多いロシアを除けば、
フランス・ドイツ・オーストリア・イタリアが2桁にのっている程度で、
他はすべて一ケタ台です。
そんな中、ちょっとユニークな姉妹都市関係をここでご紹介します。
名古屋生まれのSNS・まにあ道らしく、愛知県の都市を事例に挙げます。
愛知県岡崎市×スウェーデン・ウッデバラ市 (Uddevalla)この組み合わせ、ちょっと珍しいように思えるかもしれませんが、
実は両方とも「石」にちなんだ街なのです。
石灯籠や墓石など、岡崎市の石工は国の伝統工芸品に指定されるほど有名です。
で、岡崎とウッデバラの共通点は、「花崗岩の上に作られた街」なのだそうです。
そして交流が始まってから来年で40年にもなります!
愛知県安城市×デンマーク・コリング市(Kolding)こちらは岡崎とは違い、都市レベルで特に共通点はありません。
ただ、安城がかつて「日本デンマーク」と呼ばれたことと、
(「日本のデンマーク」は誤り)
農業をメインにしたテーマパーク「デンパーク」に関連があります。
ではなぜ日本デンマークと言われたのか。
これは単一の作物だけをつくる日本の従来の農業を、
安城では米作・野菜・果樹・畜産を組み合わせた形で
発展させた歴史があり、それを農業の先進地である
デンマークになぞらえたことが要因です。
こういった姉妹都市は、市町村レベルで使節団をつくって
表敬訪問をすることが一般的ですが、
個人的な興味で訪ねてみるのもなかなか興味深いものです。
必ずしも大都市ではないことも多いので、
都会から離れた場所で、普通の生活を見ることができるいい機会ともいえます。