10月6日からノーベル賞の発表が連日続いています。
今年は日本人の受賞者が目白押しの状態で、
暗いニュースが多いこの世の中、みんなを勇気付けています。
10月7日に発表された物理学賞は、
南部陽一郎氏(シカゴ大学名誉教授)、
小林誠氏(高エネルギー加速器研究機構名誉教授)、
益川敏英氏(京都産業大学理学部教授・京都大学名誉教授)の3人が受賞、
そして10月8日に発表された化学賞は、
下村脩氏(ボストン大学名誉教授)が、アメリカの他の2氏とともに受賞しました。
南部氏以外の3人が名古屋大学にかかわっており、
元気な名古屋が学術面でも世界的に証明される結果となりました。
ところで、なぜヨーロッパ旅行道場がノーベル賞を取り上げるのでしょうか。
それは、この賞がスウェーデンとノルウェーから授与されるからです。
ノーベル賞はアレフレッド・ノーベルの遺言状に基づき、
1901年に創設されました。
ここで各賞別に、簡単に紹介します。
なお、出典はノーベル財団の英語版公式サイトによります。
http://nobelprize.org/
医学生理学賞
カロリンスカ研究所ノーベル賞委員会が受賞者を選考し、授与します。
物理学賞・化学賞
スウェーデン王立科学アカデミーが受賞者を選考し、授与します。
文学賞
スウェーデンアカデミーが受賞者を選考し、授与します。
平和賞
ノルウェー国会によって選出される5人委員会によって受賞者を選考し、
ノルウェー・ノーベル委員会が授与します。
経済学賞
この賞のみ正確には「ノーベル記念スウェーデン国立銀行賞」といいます。
1968年に創設され、1969年から授与しています。
化学賞や物理学賞と同じく、スウェーデン王立科学アカデミーが
受賞者を選考し、授与します。
授賞式はアレフレッド・ノーベルの命日である12月10日に行われます。
医学生理学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞は
スウェーデンのストックホルムコンサートホールにて、
平和賞のみノルウェーのオスロ市役所にて行われます。
なお、平和賞のみがノルウェーでの授与になっていますが、
これは選考方法がノーベルの遺言に基づいているため、この形になっています。
ちなみにノーベルはストックホルム生まれのスウェーデン人ですが、
遺言状はフランス・パリのスウェーデン人・ノルウェー人クラブにて
サインをしたそうです。
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