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ロイズTSBがHBOSを買収する件について

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◇登録日
2008年9月20日
Seaview
Seaview
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アメリカにおける低所得者向けの高利率住宅ローンである
サブプライムローンが多数焦げ付いたことが原因で、
欧米を中心に金融危機が発生していることは、
みなさまもご存知かと思います。

その影響はイギリスにも波及していて、
9月18日にイギリスの大手銀行であるロイズTSB(Lloyds TSB)が、
経営危機にあるHBOSを買収すると発表しました。
これは事実上の救済合併で、日本でも大きく取り上げられているので、
記事を読まれた方も多くいらっしゃると思います。

ヨーロッパ旅行道場はビジネストラベラーも対象にしています。
そこで、今回はそのニュースの背景を解説します。

まず、HBOSという名前を初めて聞かれた方も多いと思います。
実はSeaviewも初めて耳にした名前です。
このHBOSは、Halifax Bank Of Scotlandを略した名前です。
イギリス国内ではこの名前はあまり知られておらず、
一般にはスコットランド銀行とハリファクスと言った方が通りがいいのです。

Bank of Scotland(スコットランド銀行)は、
名前の通り、スコットランドを代表する歴史ある銀行です。
紙幣を発券する役割も持つ、異色の商業銀行でもあります。
スコットランド各地に支店網を張り巡らせていて、
地元の人たちに非常に親しまれています。

その一方、Halifax(ハリファクス)は、
現在は普通の銀行ですが、もともとは住宅金融を業務とする
ビルディング・ソサエティ(Building Society)という
形態を持っていた銀行です。
支店網はイングランド全域にも広がっており、
新しい銀行として積極的な営業をしていました。

ハリファクスは他の銀行よりも預金利率を高く設定し、
派手な看板で広告を展開してきました。
そのことから、預金する人は増えていき、
個人客を中心に口座数は増えていきました。

しかし、住宅金融を中心にしていたために、
不動産の価値が下落したことが経営危機を招く要因となったのです。

一方、買収する側のロイズTSBは、
堅実経営として知られるイギリスの銀行で、窓口の対応も親切です。
日本でもGo Lloydsという海外送金サービスを行っていて、
2000円という安い手数料で海外の口座に送金してくれます。

ロイズTSBによるHBOSの買収が完了すると、
かなり大きな規模の銀行が誕生することになります。
今後のヨーロッパの金融地図を塗り替える可能性もありそうです。
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