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北京オリンピックもまもなく閉会します。
北京の次は2012年にロンドンでの開催となります。

ロンドンはオリンピックの招致で、
隣国フランスの首都であるパリと激しく争いました。
しかし、ロンドンはプレゼンテーションの際に流した
イメージ映像も成功の決め手になったようです。

というのも、ロンドンは単なるオリンピックの招致だけでなく、
パラリンピックの招致へも力を入れ、
オリンピック招致用のイメージ映像に、
障害者の選手を多く登場させていたのです。
これは他の候補地が全く行わなかったことでした。

なぜここまでパラリンピックにこだわったのでしょうか。
実はイギリスがその発祥の地であるからなのです。
ロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院において、
戦傷者のリハビリを兼ねた形でスポーツ競技会を行ったのが始まりだからです。

ところで、ロンドンオリンピックのメイン会場は、
市内東部のストラットフォード地区になります。
日本人に人気の観光地であるストラットフォード・アポン・エイボンとは
全く関係のない場所ですので、注意してください。

ここはもともと比較的貧しい人たちが住んでいたエリアです。
この土地からデイビッド・ベッカムが生まれ、
一世を風靡したことから注目されるようになりました。
そしてオリンピックは地域活性化の手段という役割も担いました。

ストラットフォードにはユーロスターの駅(Stratford International)が
できることが既に決まっています。
また、ロンドンの新都心のカナリーワーフ(Canary Wharf)を中心とした、
ドックランド地区(Dockland)も比較的近いロケーションになっています。
歴史を誇るロンドンにおいて、新しい都市像を作り上げていく
その過程にオリンピック開催が位置づけられているのです。

大半の会場はロンドン市内に設けられますが、
ひとつだけ遠く離れた場所を使う競技があります。
それはセーリングです。
この競技は、ロンドンから列車で２時間半ほどかかる、
ウェイマス＆ポートランド(Weymouth and Portland)にて開催されます。
ここはなんと世界自然遺産「ドーセット及び東デヴォン海岸」の
エリアに近接しており、知名度が大きく上がることになりそうです。