このヨーロッパ旅行道場で度々登場するシェンゲン協定。
2009年4月現在の加盟国はオーストリア、ベルギー、デンマーク、
ギリシャ、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド(★)、
イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー(★)、ポルトガル、
スぺイン、スウェーデン、エストニア、ラトビア、リトアニア、
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア、
マルタ、スイス(★)の25ヶ国になっていますが、
今後も加盟国が増える見込みです。
★印はEU非加盟国でシェンゲン協定に加盟する国です。
このシェンゲン協定、加盟国相互間での出入国審査は原則省略するので、
加盟国外からの入国と出国のスタンプは、すべて共通のものになっているのです。
それでは実物をご覧になりながら、その意味を見ていきましょう。
こちらは入国スタンプで、スタンプの4つの角がハッキリしています。
鉄道利用なので汽車ポッポの絵ですが、実際にはユーロスターの入国です。
左上に11個の星に囲まれてFの表示があり、これがフランスを意味します。
LFT LONDRESとありますが、これはロンドンでフランスに入国したことを意味します。
なんか奇妙に思えますが、ユーロスターでは乗車前に
相手国への入国審査が終わるルールになっているので、
逆パターンであるイギリスへの入国もパリで行われています。
(詳細は別ネタ
「パリでイギリスに入国!?」を参照)
また、左下に箱の中に向かって矢印があり、これで入国を意味します。
出国スタンプです。スタンプの4つの角は丸くなっています。
港からフェリーで出国したため、船の絵がついています。
こちらもFなのでフランスの出国を意味し、場所はCHERBOURG(シェルブール)です。
日付は日・月・年の順番で、最後の2桁の意味は分かりません。
左下には箱から外に向かって矢印の表示があり、出国であることが分かります。
そして、飛行機での出国スタンプです。
フランスのLYON SAINT EXUPERY(リヨン・サンテグジュペリ空港)のものです。
リヨンの空港はもともとSATOLAS(サトラス)と呼ばれていましたが、
「星の王子さま」で有名な作家のサンテグジュペリ生誕100年を記念して、
2000年に現在の名称に改名されました。
今回はフランスばかりになってしまいましたが、
他のスタンプも機会があれば紹介していきます。