16年前の魚人島の話が始まりました!ピストルを持った強盗が 子どもを人質に大金を盗んで逃走中!それに立ち向かった人に、強盗が発砲!しかしその人はピストルの弾を避け、強盗にビンタをくらわせました!手があ〜!と叫ぶその人は、ネプチューン王の妻 金魚の人魚、オトヒメ王妃!ビンタしただけで手が複雑骨折しました!オトヒメ王妃は人間と同じ大きさです。
オトヒメ王妃が強盗した理由を訊き、ウチで子どもが10人お腹を空かせて泣いていると強盗が言うと、では尚更だとオトヒメ王妃はさらに平手打ち!それを右大臣が オトヒメ王妃の体は人並み外れて弱いのだからと止めようとしますが、オトヒメ王妃は強盗の為、手が砕けても構わないと言い、盗んだお金で育てられた子供達は幸せになれますか!?子に胸を張れない生き方をしちゃいけませんと説教します!
さらに強盗に、気持ちに気付いてあげられなくてごめんなさいと泣き出しました!心の“声”が痛みが胸に突き刺さると言います!見聞色の覇気ですね!強盗は、店に放火され財産も奪われ、仕事も無く借金は増え、子供達はお腹を空かせてかわいそうで強盗をしてしまったそうです。オトヒメ王妃はそんな強盗にさらに平手打ちし、同じ事をあなたがやっては不幸が連鎖すると言い、そして頼られる王族じゃなかった私達にも責任があると謝罪!
結局強盗は捕まり、改心を誓って王妃にお礼を言いました!住人達は もらい泣きしつつも、オトヒメ王妃は型破りな“愛の人”だと話します。片方から鼻水をたらした子どももビンタし、たらすなら両方からたらしなさいと抱きしめるオトヒメ王妃!変わった人ですね!
熱血“愛の人”オトヒメ王妃は日々島へ降り国民達に呼びかけました。オトヒメ王妃は、なんとリュウグウ王国を地上へ移そうと考えているようです。肌の色、姿形が違うと言う人間達が 自分達を理解してくれる日を待つのではなく、自分達から寄り添い人間達を知るのだと説きます。魚人島にやって来る人間達は海賊で、人攫いから人類を買うのは貴族という権力者なので、自分達は片寄ったごく一部の人間達にしか触れていない、まだ彼らの事を何も知らないと考え、彼らと同じタイヨウの元にこの王国を移すという意志を署名によって世界会議で世界に示そうとしています!住人は、いくらオトヒメ王妃の呼びかけでも・・・と言い、ジンベエは無駄じゃ 歴史が答えを出しとると呟きます。
子供達の元へ帰り、あなた達の未来をきっと変えてみせると言うオトヒメ王妃!王子達は人間と同じ大きさですが、しらほし姫は赤ちゃんの頃から既にオトヒメ王妃より大きく、一体どうやって産んだのかと謎をいだきます!ネプチューン王とオトヒメ王妃の大きさも全然違うので、人間とは繁殖方法が異なるのかもしれませんね。オトヒメ王妃の見聞色の覇気は生まれつきだそうです。オトヒメ王妃の夢見る世界は、遥か数百年の昔、遠い先祖が試みて無念のまま潰えた夢そのもの!ネプチューン王がそう話し思い浮かべるのは魚人街ノアの船!先祖達も地上への移住を試みたのでしょうか。
ある日、アーロンがオトヒメ王妃が集めている署名を兵士から奪い、下等種族の海賊を狩ってやってるんだから礼に金でもよこせと言います!この当時アーロンは25歳で、海賊アーロン一味の船長!兵士がジンベエ親分に助けを求め、ジンベエがアーロンを制止!アーロンはジンベエをアニキと呼び、魚人街の仲間じゃねェかと親しげに話します。この当時ジンベエは30歳で、ネプチューン軍兵士でした!そこへ冒険家フィッシャー・タイガーが帰りました!フィッシャー・タイガーはジンベエやアーロン、大勢の人から慕われている様子!
魚人街とは 事の始まりは みなし子達を預かる巨大な保護施設だったが、程なく施設は荒れ始め はみ出し者達の集まる無法地帯に。当時魚人街のリーダー格だったフィッシャー・タイガーは冒険家として国を飛び出し、それに次ぐアニキ分ジンベエは王国の軍隊の精鋭に、最も気性の荒かったアーロンは海賊となり海底を暴れ回り、卑怯者マクロなどは魚人にして人攫い屋に。そしてフィッシャー・タイガーによる「聖地マリージョア襲撃事件」という大事件が起こり、フィッシャー・タイガーは奴隷解放の英雄と呼ばれ 同時に大犯罪者に!
これを受けて世界政府と対峙したフィッシャー・タイガーを見殺しにはしないと 彼を慕うかつての魚人街の曲者達は集結!タイガーが連れ出した元奴隷達とそうでない者達を識別されぬ様 奴隷の烙印を覆い隠す“タイヨウの刻印”を全員が体に刻み込み、魚人達による「タイヨウの海賊団」が結成された!執拗に現れる海軍の追手を何隻も海に沈めタイヨウの海賊団は進撃を続けた!
→第620話 “憧れの遊園地”
→第622話 “タイヨウの海賊団”