リュウグウ王国の兵士達は、ネプチューン王の命令通りに 王を城に残し脱出!フカボシ王子らと連絡を取り 戦力を整え竜宮城へ戻る計画!ここから一番近い町ギョバリーヒルズではイカロス・ムッヒが、魚人島の北西おかし工場の町ではダルマが、魚人島の南西 魚民文化会館前ではヒョウゾウが、魚人島の西マリンショッピングモールではゼオが、そして魚人島の北 水車の町ではドスンが、国民にオトヒメ王妃の写真を踏ませようと踏み絵をしています!そのドスンを止めようとしているのはフカボシ王子!
魚人島南東サンゴヶ丘では、バンダー・デッケンを取り逃がし しらほし姫を麦わらの海賊に連れ去られたと住人達が話しています。その陰で、人間の7・8倍の大きさの しらほし姫を捕まえ売ったら考えただけで恐ろしい額になるとカリブーが悪巧み!あんなに大きい しらほし姫も体内に捕らえる事が出来るのでしょうか。
海の森では、父親のネプチューン王を心配して しらほし姫が泣いています。しかし、ホーディ達は実際はまだ国王に手出しなどできないと言うジンベエ!サンジはすっかり元通りですね!
ナミは、ジンベエがアーロンを東の海へ解き放ったとはどういう事なのか訊き、サンジもヨサクから「ジンベエが七武海加盟と引きかえに とんでもない奴を東の海へ解き放った」と聞いた事を話します。アーロンの黒幕の様な存在だと思っていたジンベエとルフィが一緒にいた時は疑問に思った事や、麗しき航海士ナミの故郷こそアーロンに支配された島で ナミも耐え難い苦汁を嘗めてきた一人だと話し、話次第じゃ許さないと言います!
そしてベルメールさんの事や、アーロンやハチら魚人達に島が支配された事、目の前でアーロンにベルメールさんを殺された事、まともな食事も与えられず10歳の頃から ひたすら海図を描かされていた事、一億ベリーで村をアーロンから買うために危険を冒して海賊から財宝を盗んでいた事などを思い出すナミ!何があっても今更アーロンを不憫だなんて思うつもりはない、だけど2年前シャボンディ諸島に着くまで強い魚人が人間から迫害を受けてたなんて知らなかった、シャボンディパークがアーロンの建てたアーロンパークにそっくりだったから目を疑ったと言います!ハチは、アーロンは人間が大嫌いで人間を恨み 自分達はやりすぎたが、子どもの頃から人間達の住む世界に憧れを持っていたと言います。
200年前まで魚人と人魚は魚類に分類されていたのが、200年前にリュウグウ王国は世界政府の加盟国となり 人間達との友好を結んで王は世界会議への参加も許されましたが、人間達は魚人族を嫌い続けました。ハチの生きてる中で一番ひどかった時代は 大海賊時代の始まりで、人間の海賊達がこの島で暴れ回る恐怖は今でもはっきり覚えているそうです。
そこを救ってくれたのが今は亡き白ひげ!おかげで島には平和が戻りましたが、人間達の魚人嫌いが止むわけではなく、魚人と人間の交友を決めた“政府の中枢”に近付く程に差別体質は深く根付いて変わる事はありませんでした。そんな折 魚人島ではこの腐った歴史を変えようと2人の人物が立ち上がった!一人はオトヒメ王妃!人間と“共に暮らす”事を島民達に説き続けた しらほし姫の母上!そしてもう一人は奴隷解放の英雄フィッシャー・タイガー!人間との“決別”を叫び 世界の「禁止事項」を犯し たった一人で聖地マリージョアを襲撃し奴隷達を救った!ハンコックもこの時救われたんでしたね!その後フィッシャー・タイガーは元奴隷の魚人達を連れ「タイヨウの海賊団」を結成し、ジンベエ、アーロン、ハチらはここに所属する事に!
しかし政府に激しく盾ついた魚人海賊団が海にいる事は、同時に人間との友好を実現しようとするオトヒメ王妃の首をしめる結果に。「今を堪え忍び未来を変えようとするオトヒメ王妃に対し・・・未来を捨てて 今苦しむ同族の奴隷達を救い出したフィッシャー・タイガー・・・どちらが正しいかなど・・・とても決められん じゃが わしは・・・」そう話すジンベエが思い出すのは15年前 偉大なる航路!敵船を発見し船長室に飛び込むハチ!そこにいるのはタイヨウの海賊団の海賊達!船長フィッシャー・タイガーがついに登場!女帝ハンコックの大恩人で、タイの魚人でした!鯱(哺乳類)ではありませんでしたね!アーロンやジンベエ、チュウ、クロオビ、マクロ、タンスイ、ギャロなどがいます!
これからタイヨウの海賊団やオトヒメ王妃が出てくる過去の話になりそうですね!だんだん差別などの難しい問題の核心に近付いてきましたね!オトヒメ王妃はナウシカみたいな人に思えます。何年も前から練りに練ったであろう魚人の話は、かなり壮大な物語になりそうです!
→第619話 “海の森にて”
→第621話 “オトヒメとタイガー”