1996年7月18日、トマトの苗が、2つに分けた畑に移植された。
畑の一方には水を1日に2回やった。
それに対し他方の畑には、水は1日1回やっただけだが、トマトの苗の根元に置いた普通のラジカセでTAS14の音楽を1日に3分間聴かせた。
音楽を聴かせない畑では、トマトの株が平均で1メートルの高さになった。日影になった何本かの株は、例外的に2倍の背丈になったが、実はほとんどつけなかった。トマトの果実は小さく、数も少なく、しかも害虫にやられた。
音楽畑のほうは、トマトの株が平均で1.7メートルの高さになり、トマトの果実もずっと大きく、水分をたっぷり含んで割れていることもあった。1株当たりの収穫は、ほぼ20倍にもなったのだ。
それだけではない。トマトの果肉は歯応えがあり、害虫にやられることもなかった。音楽畑のトマトの株は、音楽を聴かせない畑のトマトの株よりも水をよく保っているようで、見た目にもずっと元気がよかった。
この実験畑で農作業をした人たちは、最初のうちは疑いのまなざしで見ていたり、ともすればせせら笑ったりしていたものの、驚くべき結果が出たことで、とうとうの音楽の効果に納得してしまった。
「
【植物工場】モーツァルト野菜工房」を参照して下さい。
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