2011年3月11日 東日本大震災が日本を襲いました。
とてつもない被害が悲しみと混乱を呼び、
福島第一原発が損傷し、放射性物質が各地にばら撒かれました。
その後東京の金町浄水場から
基準値を超える放射性ヨウ素が検出されたとのニュースが報じられ、
一時東京はミネラルウォーターパニックとも呼べる状況になり、
スーパーやコンビニの売り場はおろか、
自動販売機からも一切の製品がなくなるという異常事態に発展しました。
ミネラルウォーター各社は製造に追われ、
在庫を全て出してしまった会社もありました。
とにかく需要に供給が追いつかず、
これからどうなるんだろう・・・と言う不安が人の心を蝕みました。
そんな中、需要の拡大を見、
ミネラルウォーターを輸入している会社は激しく動きました。
各国の製品を買って買って買いまくり、
その製品たちを市場に投入したのです。
なる程直後は売れました。
しかし市場自体が安定を取り戻し、
多少以前よりも需要は増えたものの、
国内の供給量が復活してきたこともあり、
緊急輸入した製品が売れなくなり、
輸入会社を逆にを苦しめる結果となりました。
需要増を見越した賭けが裏目に出たのです。
製品名で言えばクリスタルガイザーはその典型と言え、
ケンコーコムが大赤字を出したと報道までされました。
他にも韓国産や台湾産の製品在庫が山のように残り、
スーパーではばかみたいに安い価格で売られているのを目にします。
それでも売れ残る製品が多数で、
販売側は頭を抱えている状態です。
それに、もう一つ弊害も出ています。
クリスタルガイザーを正規輸入して販売している大塚食品は、
値下げ投げ売りによるブランド価値の低下に頭を抱えています。
当たり前ですね 今まで100円前後で売っていたものが、
下手すると30円前後で売られていますから。
100円では高いというイメージが根付いてしまっている訳です。
震災直後の混乱は、
このような所にも影響を与えていたんですね。
1秒でも早く被害に遭った地域の復興がなり、
以前と同じような活気が戻ることを願っています。
おしまい
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ミネラルウォーター大全
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