今年のトヨタは、これまでのコンセプトを大幅に変えてマシンを完成させてきました。
まず、エアロダイナミクスの見直し。
ホイールベースが延長され、前後の重量バランスの操作を可能にしたこと。
また、フロントホイール後方の空間を大きく持たせることにより、エアロダイナミクスの自由度が広まっています。
ギヤボックスは、去年のウィリアムズとの共有をやめ、4レース使用に変更されたレギュレーションに対応するため、耐久性を確保している。
フロントサスペンション、はロワアームをミニツインキールマウントで下げられ、自由度を増している。
全体的に、レギュレーションの変化に柔軟に対応できるよう、セッティングの自由度を確保したデザインになっている印象があります。
今年はGP2チャンピオンのグロッグを迎え、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ、第3チームになれるよう期待したいです。
「主要諸元」
形式 トヨタ TF108
シャシー カーボンファイバー及びハニカム構造
燃料タンク ATL製安全タンク
ショックアブソーバー ペンスキー製
ステアリング トヨタ製パワーステアリング及びトヨタ製カーボンファイバーステアリング
HANSデバイス Hubbard-Downing 社製
ギア数 7速+リバース
ブレーキ ブレンボ製キャリパー及びマスターシリンダー、
ヒッコ社製前後カーボン素材
サスペンション カーボンファイバー製トラックロッド/プッシュロッド付
カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン
ホイール BBS製13インチ(前後)
全長 4636mm
全高 950mm
全幅 1800mm
車重 605kg(ドライバー及びカメラ含む)
「エンジン」
形式 トヨタRVX-08
排気量 2,398cc
気筒数 8
シリンダーブロック V型90度(鍛造アルミニウム)
バルブ 圧搾空気式32バルブ
最高出力 およそ740馬力
最高回転数 19,000rpm(FIA 規定に則る)
バルブ駆動 圧搾空気式
スロットル駆動 油圧
スパークブラグ デンソー製
燃料 エッソ製
油脂類 エッソ製
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