日本では日本自動車連盟(JAF)が有名な、
自動車の緊急レスキューサービス。
世界各国にも同様の組織があり、
自動車旅行者への便宜をはかっています。
ではイギリスではどうでしょう?
おもしろいことに歴史あるレスキューサービスが、
2つも存在しているのです。
ひとつはAA。Automobile Associationの略で、
直訳すれば自動車協会です。
伝統的に黄色いレスキューカーで知られています。
どちらかというと庶民派の印象があります。
設立時の経緯から協会を名乗っていますが、
現在は会社組織(有限会社)になっています。
AAのユニークな点に、宿泊施設のランク付けがあります。
自動車旅行の便宜を図るために、宿泊施設を評価しています。
必ずしもホテルばかりではなく、ゲストハウスや
B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)も対象です。
コンセプトはミシュランガイドとほぼ同じです。
もうひとつはRAC。もともとはRoyal Automobile Clubの略で、
王立自動車倶楽部といったところです。
ロイヤルの称号は時の国王エドワード7世から使用を許されました。
こちらは現存する母体であるRoyal Automobile Clubから分離し、
民間企業のAviva社(日本のパソコン教室アビバとは無関係)の傘下となり、
株式会社組織になっています。
このため、現在はRACが正式名称となっています。
RACは系列の会社BSMで、各地において自動車学校を経営しています。
ロゴのデザインがRACと全く同じなのですぐに分かります。
RACの会員は、レッスン代が割引になる特典があります。
かつては日本のJAF会員は、会員証持参でイギリスでも
レスキューサービスを受けることができましたが、
AAもRACも民間会社になった関係からか、
現在ではサービスを受けることができません。
もっともレンタカーの場合は、レンタカー会社が対応するので
そちらの方の心配は必要ないといえます。
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