1990年に登場した「ティレル019」は、多くの人々をあっと驚かせました。
それは「アンヘドラルウィング」と呼ばれる、ハの字をしたフロントウィングだったからです。
当時フロントノーズは低くし低重心化を図るものという常識があったにも関わらず、「ハーベイ・ポスルスウェイト」と「ジャン=クロード・ミジョー」はそれを覆したデザインを作り上げました。
しかしこれ以降本格的なハイノーズの時代が始まり、今に至ります。
当時のドライバーは「中嶋悟」と「ジャン・アレジ」。
非力なコスワースDFRエンジン(3.5LのV)を載せ、グッドイヤーよりピーキーなピレリタイヤを履いていたにも関わらず、ジャン・アレジはモナコGPで2位、中嶋悟もイタリアGPと日本GPにて6位を獲得しています。