F1界で1番のデザイナーは誰?と聞かれた時、真っ先に名前が挙がってくるのが「エイドリアン・ニューウェイ」。
彼がデザインする車は、速くてしかも美しい!
パワー全盛の1988年日本GP、マクラーレンMP4/4に乗るアラン・プロストをNA車のマーチ881に乗るイヴァン・カペリが抑え、トップを走ったことは有名。
マーチ(レイトンハウス)を去り、ウィリアムズに移ってからが最高の栄光の時代が待っています。
1991年のFW14は、ナイジェル・マンセルがアイルトン・セナをチャンピオン争いで終盤追い詰めるところまで行きます。結果的にはかないませんでした、ホンダパワーに頼っていたマクラーレンMP4/6に比べ、空力では圧倒していました。
翌1992年には、「リアクティブ・サスペンション」を搭載したFW14Bに乗るマンセルが圧倒的な力を見せ付けます。
もともとピーキーな特性を持つニューウェイデザインのマシンに、アクティブサスによるメカニカルグリップが加わり、安定したダウンフォースが確保できた訳です。
その翌1993年のFW15でもアラン・プロストがチャンピオンを獲得しています。
その後マクラーレンに移籍した彼は、1998年MP4/13で、1998年MP4/14でミカ・ハッキネンをチャンピオンにしています。
しかし近年は、ミハエル・シューマッハ/フェラーリ連合にやられ、90年代のような活躍は見せていません。
2007年レッドブルに移籍した彼には、ますます過激なマシン作りで周りを驚かせて欲しいものです。