現在の水泳界では「LZR RACER(レーザー・レーサー)」を
着用した選手が世界新記録を連発するという状況が続いているが、
いったいこの魔法の水着は何がすごいのだろうか。
レーザー・レーサーは、スピードの研究開発チームが、
400名以上のトップスイマーとテストを重ね、
NASAをはじめとする国際的研究機関の技術協力を経て、
3年以上の歳月をかけて開発したスイムスーツである。
素材は極薄で超軽量。撥水性にも優れた素材を使用し、
強い着圧で、筋肉の振動と肌の波打ちを抑制する。
しかも、この水着は継ぎ目を超音波で溶着しており、
ここでも水の抵抗の軽減に成功している。
また、全身が圧縮されることで、水中でのあらゆる動きに
対応し、パワーと敏捷性も高めることができる。
これはもはや水着ではなく、戦闘服と呼ぶにふさわしい。
現在では、レーザーレーサーでなければ勝負にならない状況なのだ。
2008年6月8日に開催されたジャパンオープンでは、
北島康介が200m平泳ぎ決勝で、2分2秒51の世界新記録を樹立。
この大会では計17個の日本新が出たが、
このうち16個がレーザーレーサーを着用したものだった。
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