かつて、名古屋でデザインに力を入れようと、
市制100周年を記念した巨大イベントが開かれた。
「世界デザイン博覧会」(1989年開催)である。
しかし、当時はバブル絶頂期。
実際に名古屋市がやったことは、
周りの景観とまったく調和が取れていない
オブジェや彫刻をあっちこっちに作り置きした事と、
公共事業費の水増し博覧会付帯事業と
赤字の補填だけだった。
デザイン博で宣言された「デザイン都市宣言」は 博覧会終了と同時に消滅。
肝心のデザイン産業を得意とする企業の誘致や支援は一切行われなかった。
これ以後、愛知県は頑固にますます製造拠点(工場)重視の産業構造を突き進む。
今はこれが当たって成功してはいるが、
日本のデザイン等の知識価値創造産業は名古屋には集まらず、
東京一極集中化を強めたのである。
【写真】今も名古屋市の至る所に存在し、違和感を醸し出すオブジェの数々。
まったく景観と調和していない。
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