こんな写真撮ってみようシリーズ 『植物園:花』
『水族館』→『動物園』ときましたので、今度のテーマは『植物園』です。前の2つは”SS速度”や”ISO感度”が中心になってきましたが、今回は
『絞り』が中心になってきます。絞りというと、ピンとこないような気がしますね。解りやすく言うとレンズから光りを通す羽根の穴の大きさだったのですが・・それはデジタルカメラになる前のフィルムカメラの話・・。現在デジカメの場合『絞り』も絞り羽根があるわけでは無く、機械的な制御の元で数字を決めています。ISO感度も昔は個々のフィルムごとに合ったわけですが、現在は機械的な制御の数値になっていますね。
花や植物をとる必勝法は
『絞りを理解活用する』です。
・光りを取り込む穴が小さい ・・・ ピントが写真全体に当たっている → 『絞り込む』
・光りを取り込む穴が大きい ・・・ ピントが一点にしか当たっていない → 『開放』
F2.8 F5.6 F11 F22
開放←←← →→→絞り込む
■ひとまず手持ちのレンズで最大開放値で撮影しよう
絞り優先モードに設定し、とにかくF値が一番小さい数字になるまでダイヤルを回しましょう。おそらく2.8か3.5辺りまで数字が小さくなっていきます。それが持っているレンズの最大開放値です。そうすることによって、淡いふわっとした写真を撮影することができます。
■シビアなピントを要求されます
花を撮影するときには開放値で撮影しましょう・・と紹介してみましたが、実はこれはピントがかなりシビアになってきます。開放で撮影するということは、被写界深度が極めて浅く、ピントが乗っているだけの状態です。AFを信用せず、MFできっちりと決めましょう。ピントのねらい目は花の中心の『しべ』の部分です。針の穴のようなシビアなピントですので、ライブビュー機能が有る機材であれば、活用しシビアに狙っていきましょう。
■本格的にやるのならマクロレンズ
ズームレンズにもマクロ機能はありますが、やはりマクロレンズには敵いません。F1.2のレンズであればまさに『とろけるようなボケ味』が出てきます。これはレンズの機能ですが、一本欲しいレンズではありますね。