こんな写真撮ってみようシリーズ 『桜』
日本人にとってとても大事な花「桜」ですが、季節が限定され、期間も短く中々撮影チャンスもありませんが、どうすれば桜を上手く撮影できるのでしょうか?見た目ではすごく綺麗なのに、実際撮影すると何か違う・・そんなことはないでしょうか?では必勝法は・・『必勝法とは言えないが、あるにはある・・』そんな感じです。
■色合いを表現してみましょう
実際に目で見る色合いと、写真とは違う・・こんなトラブルに見舞われている人も多いと思います。これはカメラが淡いピンクを『白』として認識してしまい、白色を強めに出してくることが多いような気がします。これを解決するにはホワイトバランスを『蛍光灯モード』にすると、桃色が強くでてきて、ピンクが強調されます。※写真1参照
■単輪撮影もトライ
桜を撮影するとき、どうしても密集写真が多くなるのですが、思いっきり寄せてみて単花を抜いてみるのも面白いです。1センチくらいの花を強調するのも面白い写真がでてきます。※写真2参照
写真1 蛍光灯モード 写真2 単輪撮影
■光りの方向を見極めましょう
桜の花は非常に薄いので強い太陽光などですと、透過してしまいます。光りの方向を見極めないと、黒くなったり、白が飛んでしまって何がなんだか解らない写真になってしまいます。サンプルの写真は曇りの弱い太陽光を利用し全体に光りを拡散させています。
■枝を上手に使いましょう
桜の花はばかりの写真ですと、アジサイになってしまう場合があります。枝を入れて写真を『締めて』みましょう。もっとも淡いイメージの桜にどギツイ枝がはいると台無しですので、淡くボケさせる方法がいいと思います。
■総評
色合いは、ホワイトバランスで調整しましょう。淡いボケはどうしても明るいレンズに依存することになりますが、手持ちの撮影レンズの最大開放値で対処していくこともできます。後は光りの入り方などは何枚も撮ってみて現地で調整しましょう。逆光であえて撮影し葉脈まで表現するにも面白いかもしれませんね。