徳島県鳴門市
大塚製薬グループが創立75周年記念事業として設立した美術館。
この美術館に展示されている名画はすべて陶板の複製の原寸大です。
陶板複製とは原画を撮影したポジフィルムから写真を製版し、転写した陶板(陶磁器を薄い板状にしたもの)を焼いて鮮やかな色を出したもので、約2000年以上にわたってそのままの色と姿が残るという、すばらしい技術です。
美術館に入り長いエスカレーターを上ると、
まず正面に見えるのがミケランジェロが
4年もの歳月をかけて完成させたといわれる
「システィーナ礼拝堂(ヴァチカン=サン・ピエトロ大聖堂)」の
天井画と壁画が目に入ります。その圧倒的な迫力に驚かされます。
案内板を頼りに、名画を堪能していくと、
一番人気のレオナルド・ダ・ヴィンチの部屋にたどり着きます。
この部屋には
「最後の晩餐(イタリア=サンタ・マリーア・デッレ・グラーツィエ修道院)」の
修復前と修復後の展示がされていて、見比べる楽しみがあります。
また誰もが一度は見てみたいと思う
「モナリザ(フランス=ルーブル美術館)」も展示されています。
ダ・ヴィンチと同じくらい人であふれていた名画が
ピカソの「ゲルニカ(スペイン=レイナ・ソフィア国立美術館)」
です。
反戦を訴えるピカソの心情を感じ取れる描画
想像以上の大きさ、その作品をわずか一カ月弱で完成させた
ピカソの偉大さが伝わります。
他にもルノワール、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、クリムト
モディリアーニ、レンブラント・・・
ここでは紹介しきれないほどの名画の数々です。
一日ではとてもすべてを鑑賞しきれないほどの展示数ですが
一度は見てみたいと思っていた作品に出会えるチャンスです。
一般的な美術館とは違い、カメラ撮影も許可されていますので
名画をカメラに収めることができますよ。
鳴門海峡に近いので、美術館からうず潮を見ることのできる展望台への歩道もあり、ぜひセットで観光することをおすすめします。
複製とはいえ、世界中の名画を堪能することのできる唯一の美術館です。