Stratasysの日本法人であるストラタシス・ジャパンと歯科矯正専門技工所であるASOインターナショナルは、ASOインターナショナルがStratasysの「Objet500V Dental Selection」をはじめとするPolyJet方式3Dプリンタを3台導入し、2018年4月1日より、新たなデジタル歯科矯正サービス「AsoAligner DIGITAL」を開始すると発表した。
歯科電解研磨機
今回のサービスは、両社が3年ほど前から実現に向けて取り組んできたプロジェクトをベースとしたもの。高生産性を追求することを目的に、高速かつ造形スペースの広い3Dプリンタを活用することで、生産効率の向上とアライナー(透明素材の矯正器具)の精度向上を実現した。 具体的には、アライナーの製作日数を従来の14日から7日間に短縮。製作能力は従来ソリューション比で最大380%の増加を実現した。また、デジタル化により、品質の標準化を実現。技工士によって生じていたアライナーの品質のばらつきの解消や、口腔印象の誤差を30分の1に減少させたほか、製作回数を複数回に分けることで、治療後半での微調整も可能都市、治療完了までに生じるアライナーの不適合を軽減させることも可能としたという。
歯面清掃用ハンドピース
このほか、全国的に広がる矯正技工士の人材不足も、3Dプリンタでの製造を夜間などに実施することで、作業負担を軽減できるほか、石膏ではなく樹脂での作業になるため、粉塵などによる病気リスクの減少といった労働環境の改善にもつなげることができると両社は説明している。
なお、ASOインターナショナルは、将来的には、矯正とかみ合わせ、全身のバランスはつながっているとし、これまでの矯正向けサービスのみならず、インプラントなどのサービスの提供も含めて、総合的なソリューション展開を図っていきたいとしている。そのため、国内での歯科矯正患者数の拡大に対応することを見据え、矯正に対する患者の不安に対するケアや、患者の近隣の歯科医の紹介なども行うような新会社の設立なども進めていく計画としている。
http://1137.jp/post/entry/12792
コメントはまだありません。