復讐を捨てて、激情ラブストーリーを盛り込んだ。tvNの3本目となる毎日ドラマ(月〜金に放送されるドラマ)「
狂気の愛 DVD」が韓国で8日から放送される。最も切迫した瞬間に、最も切実な愛に出会った人々の物語だ。ケーブル同時間帯1位「黄色い福寿草」「ガラスの仮面」(※)に続くtvNの100部作の毎日ドラマは、成功するだろうか?
期待要素
復讐を捨てた情熱的な愛:「黄色い福寿草」と「ガラスの仮面」は、復讐の物語だ。心優しいヒロインが、悪人に苦しめられ、“理由のある悪女”に変身する内容がメインだ。“愛”よりは“復讐”を通してカタルシス(開放感)を感じることができた。現在、放送中のJTBC毎日ドラマ「いばらの花」も同じようなタイプだ。
「狂気の愛」は違う。正統派ラブストーリーだ。徹底的に“愛”にフォーカスを合わせた。孤児のユン・ミソ(パク・ソニョン)が、財閥家の息子イ・ミンジェ(ホ・テヒ)との泥沼のような結婚生活から、新しく愛するソ・ギョンス(コ・セウォン)に出会い、“狂気の愛”に落ちるという内容だ。人生と結婚に疲れた未熟な人々が、愛を通して成長していく過程を描く。
ベテランプロデューサー初の正統派ラブストーリー:経歴20年のベテランプロデューサーイ・チャンハンが演出を手がける。イ・チャンハンプロデューサーは、成長ドラマ「思春期」「私」、キャンパスドラマ「Ready Go!」、90年代のトレンディドラマブームを起こした「星に願いを」、新感覚メディカルドラマ「メディカルセンター」、ラブコメディー「兄嫁は19歳」「ワンダフルライフ」「ロマンスが必要」など、手がける作品すべてがヒットしたヒットメーカーで、「
狂気の愛」は、彼が初めて演出する正統派ラブストーリーである。
「狂気の愛」は“マクチャン”(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)に陥りやすい可能性が高い作品だ。ただ、人間に対する温かい視線を表現した前作を考えると、「狂気の愛」の“マクチャン”は、また違ったものになると見られる。イ・チャンハンプロデューサーは、「極限状態に置かれた人々が経験する愛の物語だ。様々な形の“狂気の愛”を面白く、軽くならないように描いていく」と明かした。
俳優たちの演技変身:パク・ソニョン、コ・セウォン、ホ・テヒが主演をつとめる。3人は「狂気の愛」で初めて共演し、3人とも従来のイメージから変身する。主人公ユン・ミソ役のパク・ソニョンは、知的で落ち着いたイメージから抜け出し、優しくて従順だった一人の女性が“狂気の愛”に出会ったことで変わっていく過程を大胆に描いていく。
コ・セウォンも同じだ。「ブッとび!ヨンエさん」の“元祖世間知らず”キャラクターで愛されたコ・セウォンは、「狂気の愛」を通じて新たな姿を見せてくれる。自身を異常なまでに疑う妻によって悪夢のような日々を過ごす中で、逆らえない恋に落ちた男に変身する。「ゴールデンタイム」「ロマンスが必要2」で優しい男の魅力を放っていたホ・テヒもガラリと変身する。一途な純情男からマザコン男まで、様々な演技を披露する。
懸念要素
「冬鳥」の二番煎じ?:孤児の女性が、お金持ちの男性に出会って結婚する。姑の嫁いびりとマザコン夫のために苦しんでいた時、新しい愛に出会う。パク・ソニョンの2007年出演作「冬鳥」と雰囲気が似ている。
パク・ソニョンも「冬鳥」と似ているという点に同意した。しかし、キャラクターの性格には大きな違いがあると説明した。パク・ソニョンは、「『冬鳥』のキャラクターは、かなり憂うつで大変だったが、ユン・ミソはたった一つの突破口として本当の愛を探すキャラクター」と話した。
ホ・テヒは、「『冬鳥』の夫(ユン・サンヒョン)とは異なり、最後まで妻のユン・ミソのことが好きで、愛している点で異なる。母の肩を持つというよりは、母に立ち向かうが周囲の状況に流され、仕方なくユン・ミソとの距離が離れていく」と説明した。
キャラクターの性格は違う。しかし、「冬鳥」と似ている点は否めない。想像を絶する迫害と蔑視でユン・ミソをいじめる姑ホ・ミョンジャ(ユ・ヘリ)の存在が、さらに二番煎じのような印象を与える。
記者の予感
「狂気の愛」だなんて、タイトルからして引き付けられる。短いタイトルの中にドラマのすべての内容が盛り込まれている。大胆な展開と情熱的なラブシーン、さらに20年の経歴を持つベテランプロデューサーと俳優たちの今までとは異なる演技。期待できる要素は十分揃っている。
「
狂気の愛 DVD」は、パク・ソニョン、コ・セウォン、ホ・テヒ、キム・ヨンジュ、キム・へイン、チェ・デフン、ユ・ヘリ、イ・ヒド、キム・ヨンラン、メン・サンフンなどが出演し、「ガラスの仮面」後続作として韓国で8日午前9時45分から放送される。
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