紫外線(UV Ultravioret rays)は、波長が10 - 400 nmでX線よりも長く、可視光線の紫よりも短いです(だから紫外線っていうんですね)。この中でもには、大きく分けて次の3つの種類の光線があります。
・近紫外線 (波長 200 - 380 nm)
・遠紫外線、真空紫外線 (VUV) (波長 10 - 200 nm)
・極端紫外線 (波長 10 nm 以下)
このなかの「近紫外線」が身近に「紫外線」と呼ばれているものです。この光線はさらに3つに分けられます。周波数によって異なるのですが、健康への影響も変わってきますので覚えておきましょう。
■UV-A(波長 315-380 nm)
比較的波長が長く、雲や窓ガラスも通過します。健康への被害は少ないが、シミやシワなど肌の老化の原因につながるので注意が必要です。波長の長さから、肌の深い層(真皮)にまで届いて、真皮内の弾性線維にダメージを与えるためです。長く浴びないようにしましょう。
■UV-B(波長 280-315 nm)
UV-Aより波長が短い。日焼けを起こす原因となるのがこの光線で、海や山を中心とした外レジャーで浴びやすいのが特徴。日焼けの他、皮膚がんの原因となるため、気をつけましょう。
■UV-C(波長 200-280 nm)
UV-Bよりも短い波長。
大気層などで吸収させるため、地表には到達しません。
紫外線を浴びると、皮膚細胞のDNAが傷つくことがかります。普段は自然治癒力で正常に再生しますが、浴びすぎたり、繰り返し浴びていると正常に再生できなかったり、がん細胞化してしまうことがあります。くれぐれも浴びすぎには気をつけましょう。