2011年からF1にタイヤを供給するピレリ。
昨年までのブリジストンに代わりF1のタイヤを単独供給しますが、各チームとも合同テストではタイヤ性能のチェックに余念がありませんでした。
2010年最終戦後に行われた合同テストでは、あまりにも摩耗が激しく、数周でタイムが落ち込んでしまう点が指摘されました。
2月に行われたテストには開発が進んだタイヤが持ち込まれ、ドライバーからは摩耗の問題は改善したという声もある一方、やはりブリジストンよりも摩耗が早いという声が多くあります。
これについてはピレリタイヤのディレクター、ポール・ヘンベリーの話によると「想定内のこと」だそうです。
ブリジストンと同じようなタイヤを作ったところで、ピットストップの回数は1回ほどになってしまうのに対して、よりピットインの回数が増えたレースの方がよりエキサイティングな展開になる、というのが考え。
ハミルトンはこの考えに賛同しているようで、
「去年の1ストップはあまり好きじゃなかった。2回か3回ピットストップをしていたときほど興奮するようなレースではなかったと思う。今年はピットストップが増えることを願っている。それで刺激が増すからね」
と語っている。
しかし一方で、各コンパウンド間のパフォーマンス差が大きい点、パフォーマンス低下が激しく、ラップタイムが安定したことも話しています。フェラーリのアロンソも同様の考え。
開幕戦バーレーンは、気温が高いことに加え、砂でリアが滑ることによるタイヤへの影響が心配されるサーキット。
ここに、ピレリはハードタイヤとソフトタイヤの安全な2パターンを持ち込むことが予想されますが、新しいタイヤの管理方法がテストでの経験のみと不安要素が大きく、タイヤが原因での順位変動など一波乱あるかもしれません。
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