北京オリンピックバドミントンの女子ダブルス1回戦に「オグシオ」こと
小椋久美子(25)、潮田玲子(24)組が登場。
デンマークのクリスティアンセン、リターユヒル組と対戦し、
2-1の逆転勝利で8強入りした。
けがの連続で出場権を逃したアテネ五輪から4年。
より美しく、より強さを増した2人が初の夢舞台で躍動した。
フルゲームの死闘。最後は相手サーブがネットにかかり、
オグシオは手を取り合って小さくガッツポーズした。
「正直、ホッとした。1ゲームを取られたときは焦りました」(小椋)
「最初は引いてしまった。どうせ負けるなら悔いの残らないように
攻めていこうと切り替えました」(潮田)
潮田は観客席の母・睦子さんの声が聞こえるほど、2ゲーム以降は冷静だった。
結成10年の悲願の勝利でもあった。オグシオ誕生は99年の
ジュニア日本代表合宿。アテネ五輪を目指したが03年3月に潮田が虫垂炎、
5月には小椋が左足小指を骨折した。04年1月には潮田が腰を痛め、出場は絶望。
だが、「互いに支え合っていけた」と2人は頭を4年後に切り替え、
やっと立てた夢舞台だ。
まず1勝はつかんだ。11日の準々決勝の相手は第2シードで、
世界ランク3位の中国ペア。失うものは何もない。