福島第1原発事故を受け、厚生労働省がホウレンソウなどの放射性物質測定方法について、「水洗いせず」から「水洗い後」に変更し、3月17日に出した部長通知とそれを受けた翌18日の事務連絡で、各自治体などに伝えらた。
これは検出される数値を低くみせるための政府による隠蔽工作と見ていいだろう。水洗いしてから測定した数値など、何ら意味を成さない。
厚労省の関係者は「まったく誤解だ」と説明してるが、何をか言わんや。2002年に同省がまとめた「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」の規定では「水洗いせず」との記載があるではないか。
検出される放射性物質の数値を極力低くみせようとしている意図は確実であり、政府が隠蔽、ごまかしに動いている証拠である。
なぜ測定方法を変えたのか。厚労省の説明をまとめると以下のようになる。
食品衛生法では、これまで放射性物質検出に関する規制値はなかったため、原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定規制値として使うことにした。こうなると、「食用に供する状態」の農作物の放射性物質検出結果が必要になってくる。従来のマニュアルでは、「環境モニタリングの一環」としての測定だったため、「水洗いせず」土壌の放射性物質の影響も含め測定するという発想だった。今回は、食品衛生法上の観点から「食用に供する」状態の測定値を知るために、測定方法を変えた。
こんなものは単なる理由付けであり、ごまかしである。
これはほんの氷山の一角であろう。おそらくあらゆる数値が政府によって改ざんもしくは隠蔽されている可能性がある。政府発表は決して正確ではないかもしれないことを考えておく必要があるだろう。
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