法務省は2010年8月27日、東京拘置所内の死刑の刑場を報道機関に公開した。
千葉景子法相の意向を受けたもので、刑場の外部への公開は、国会議員の視察を除けば初めて。死刑制度について国民的議論につなげたい考えのようだ。
公開されたのは、宗教者の教戒を受ける「教戒室」、絞首刑が実施される「執行室」、検事らが執行を見届ける「立会室」など五つの部屋。
ここで死刑の手順を説明しよう。
死刑執行当日の朝。拘置所の独房にいる死刑囚は刑務官に刑場まで連れて行かれる。
所持品の処理や遺言などについて意見を聞かれた後、拘置所長から初めて執行を告げられる。
本人の希望で仏教やキリスト教の教戒師も呼べる。
かつて一部の施設では前日に告知していたが、死刑囚が告知後に自殺したケースを受け、
現在は当日に統一されている。
執行にかかわる刑務官は約10人だ。所長と検事、検察事務官が立会室からガラス越しに見届ける。
死刑囚には目隠しと手錠がされ、踏み板の上で足を縛られ、首にロープを巻かれる。
隣の部屋に待機した刑務官がボタンを押すと踏み板が外れる。
ボタンは三つあり、踏み板を開くのは一つのみ。
3人が同時に押すことで、誰のボタンで開いたのか分からないようにして、
刑務官の心理的負担を軽減する仕組みだ。
医師が死亡を確認するが、法律に基づき、遺体は死亡確認から5分間そのままにされる。
遺体は清浄後、白装束姿で納棺され、遺体安置室に運ばれる。
死刑囚の家族に連絡があるのは執行後。法相にも報告され、記者会見で概要が公表される。
問題は、なぜ千葉法相がこの場を公開したかだ。
千葉氏は死刑反対論者だ。このような生々しい現場を公開し、
国民の心理にゆさぶりをかける事で、
死刑制度を廃止に向かわせるべく世論を操作しているのである。
死刑は廃止してはならない。絶対にだ。
これは世の中の治安を維持するために必要な制度である。
このような現場の写真を見たからといって動揺してはならない。
それこそ千葉氏の思う壷である。
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