Q.『テレコンバーター』ってどんな機能があるのですか?
これを付けると性能が落ちるって本当ですか?
はい、これもよく私が質問をうける内容ですね。
まず、テレコンバーターという機械は、レンズと本体の間につける「アタッチメント」みたいなものです。ではどんな機能があるのかといいますと・・
テレコンバーターは
レンズの焦点距離を伸ばす機械です。伸ばす倍率は使用するテレコンバーターによって異なりますが、「1.4倍」と「2倍」が多いように思います。つまり、100mmのレンズに1.4倍のテレコンバーターを装着すると140mmになり、2倍のテレコンバーターを装着すると200mmに望遠側に数値が延長されます。
■長距離撮影の強い味方
飛行機や鉄道、スポーツ、野鳥など超長距離撮影を行なう場合、どうしても超望遠レンズが必要になります(400〜600mmほど)が、金額的に相当に高額になってきます。600mmF4レンズですと120万円くらいになります。
そこで、手元の300mm前後のレンズにテレコンバーターを装着し、600mm望遠レンズにするという便利なアイテムです。もっとも600mmF4にテレコンバーターをつければ1,200mmになるということですね。
■テレコンバーターの弱点
ただし・・テレコンバーターにも弱点があります。
アタッチメントということで、明るさが1.4倍の仕様で明るさが「1段」。2倍のもので明るさが「2段」暗くなってしまうのです。つまり距離は伸びますが、明るさが犠牲になってしまう欠点もあるので、
使うレンズの明るさや薄暗いところでの使用には注意が必要です(ISO感度を上げる、絞りを一段開放にする)など対策を考えなくてはいけません。
欠点もありますが、上手に使用すればかなり撮影の幅が広がる便利なアイテムです。価格は3万円〜5万円くらいが実売となります。カメラバックに忍ばせておいて損はないと思います。
写真1 500mm級の望遠レンズにテレコンを付け1000mm級へ。
写真2 写真はキャノンのLレンズ用で白いですが、他社のは黒色もあります。