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Lv.17
CSで先日のシンガポールGPを観ていたところ、市街地サーキットNo.1は誰か?という話題になった。
解説陣の方々は揃って「A.セナかな?」と言っておられたが、ボクの中では「本当にそうか?」という疑問が湧いていた。
シューマッハやマンセルも凄かったし、だいたいハミルトンやアロンソ、ヴェッテルはどうなんだ?いやいや昔のドライバーだって凄いじゃない。
などと考えているうちに、じゃあ“F1の歴史上市街地サーキットNo.1”を調べようじゃないかということになった。
まず、市街地サーキットの定義として「市街地で走るサーキット」とした。
当たり前だがこれが重要で、アルバートレイクやイモラ、モントリオール、スパ・フランコルシャンなどの公園の一部を使うようなサーキットは除外。常にコンクリートウォールに囲まれている場所にした。
サンプルとなったのは「ロングビーチ(1976〜1983)」「デトロイド(1982〜1988)」「ダラス(1988)」「アデレイド(1985〜1995)」「フェニックス(1989〜1991)」「モンテカルロ(1950、1956〜2010)」「ヴァレンシア(2008〜2010)」「シンガポール(2008〜2010)」。
対象期間は1950〜2010(第15戦シンガポールGP)まで。この期間に上記市街地サーキットで走った決勝上位3名それぞれに1位5点、2位3点、3位1点の点数をつける(点数格差を広げたのは、集計後に点数が広がって格差が分かりやすいと判断したためだ)。
ちなみにポール・ポジションも調べたが、それは点数として計上していない。
そして各ドライバーごとに合計し、各人の市街地サーキット出走回数合計で割れば、市街地1レースあたりのポイントがでる。その数値こそ「1位5点、2位3点、3位1点としたときに、このドライバーが市街地サーキットを走ったら、どの順位にくるのか」という目安となる。
またそのポイントが多いドライバーこそ“F1の歴史上市街地サーキットNo.1”に最も近いと考えられる。
というわけで、集計結果は以下のようになった。
なんとファンジオがトップとなった。
この時期はモナコGPしか市街地サーキットがないとはいえ、出走4回で2.8pt。つまり出走すればほぼ2位で終わることになる。
恐ろしいのが出走4回中ポールが4回という結果。
ボクの感想だが、もしファンジオが別の市街地に出走してもかなり高得点になると思う。
ただ、ファンジオの活動期間が短いため、他のドライバーのように長期に活躍するとどうか?という疑問はある。ポイント上位とはいえ、そこは差し引いて考えないといけないだろう。
続いて、やはりというか何というかセナが来た。
ポイントこそ2.5ptだが、この数値には重い意味がある。
この人は上記サンプルのうち走っていないのはヴァレンシアとシンガポールのみ。つまりF1が開催された大半の市街地サーキットでこの数値なのだ。
つまりどこを走らせても2位か3位でフィニッシュが可能であり、これは何の疑問の余地もない数値と思う。
恐るべきはポールの数。彼は生涯65のポールを獲得したが、その4分の1近くを市街地サーキットであげている。
ポイントこそファンジオに負けたが、やはり最強はこの人だろう。
解説陣の方々、疑ってすみません。
続いてハミルトンがきた。
この人は最初から強いマシンを与えられていたとはいえ、モナコ、ヴァレンシア、シンガポールというタイプの違うサーキットで上位の成績を上げているのは非常に評価できる。
またこのまま順当に出走回数を伸ばしていくと、セナの次ぐらいには来るんじゃないだろうか?“平成のストリート・ファイター”は彼の物である。
少々意外だったのがM.シューマッハ。もうちょっと上位かな?と思っていたのだが。
まあ、この順位の付け方だけでは“市街地サーキットNo.1”は分からないわけで、上位には来なかったが、N.マンセルやK.ロズベルグ、G.ヴィルニューブ、現代で言えばS.ヴェッテルやR.クビサなど眼の覚めるような走りをする人もいるわけだ。また順位だけをサンプリングしてしまうと、「弱い車に乗ったら上位には来れないんじゃないか?」という疑問もある。
ただ、去年のダメ車だったマクラーレンMP4-24で見事優勝したハミルトンを観ると「本当の市街地マイスターは下位に埋もれないのでは?」と思えてしかたがない。
まあ、これらは一つの目安、参考程度に留めておいてもらえれば幸いである。
ただ、セナの記録だけは“市街地サーキットNo.1”と呼んでいい数字だと思う。
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