ワールドカップ南アフリカ大会は準々決勝が始まり、オランダがブラジルに2-1で逆転勝ちし、
98年フランス大会以来、4度目のベスト4入りを果たした。
ブラジルは前回に続いて準々決勝で敗退。
試合は開始10分、縦パスで抜けたロビーニョが先制ゴールを奪う。
オランダは試合直前に負傷したセンターバックのマタイセンに代わり、
急きょオーイヤーに入れ替え。予期せぬ事態が、大一番で連係ミスを生んだ。
しかし、オランダはブラジルの弱点である左サイドを、ロッベンとファンペルシーが
ポジションを入れ替えながら執拗に突くことで流れが変わり始めた。
後半8分、ロッベンが奪ったフリーキックを短くつなぎ、スナイデルが左足でクロス。
飛び込んだオーイヤーがブラインドにもなり、相手のオウンゴールを呼び込んだ。
同点とされたブラジルは焦りが目立ち、フェリペメロがレッドカードで退場する始末。
迎えた後半23分。カイトが頭でつないだ右コーナーキックを、スナイデルがヘッドで流し込んだ。
オランダは精神的にも優位に立ち、そのまま逃げ切って勝利。見事準決勝に駒を進めた。
ブラジルは今大会常にリードした優位な試合展開をしており、
思わぬところで脆さを露呈してしまった。
オランダとブラジル。1990年代のワールドカップで好勝負を繰り広げてきた。
94年アメリカ大会は準々決勝で対戦し、3-2でブラジルの勝利。
98年フランス大会でも準決勝で当たり、PK戦の末またもブラジルの勝利。
そして12年ぶりの対戦でオランダは見事な雪辱を果たしたことになる。