ワールドカップ南アフリカ大会の決勝、オランダVSスペインは、
スペインが1-0でオランダを下し、ワールドカップ初制覇を果たした。
スペインはシャビ、イニエスタを中心に持ち味のパスワークで攻め込み、
立ち上がりに攻勢の時間帯をつくった。
だが、オランダも反則覚悟の体を張った守備で対抗し、次第に拮抗した展開になった。
後半32分、スペインのセルヒオ・ラモスがセットプレーからフリーで
ヘディングシュートを放つも、決められず。
オランダもロッベンが決定的チャンスをつくるなどしたが、
互いにゴールは生まれず、延長戦に入った。
延長後半4分、DFの裏に抜け出そうとしたスペインのイニエスタを
倒したオランダのハイティンハがこの試合2度目の警告を受け、退場処分に。
オランダは10人で戦うことになった。
スペインは延長後半11分、左サイドからフェルナンド・トーレスのクロスの
こぼれ球を拾ったセスクからパスを受けたイニエスタが、
ゴール前で右足を振り抜いて左サイドネットを揺らし、待望の先制点を決めた。
そのままスペインが逃げ切り、ワールドカップ初優勝。
スペインは13度目のワールドカップ出場で史上8番目の優勝国となった。
一方のオランダは、9回目のワールドカップ出場で3度目の準優勝。
初制覇は次回以降の持ち越しとなった。
大会MVPに相当するアディダス・ゴールデンボール賞には、印象的なゴールを次々と決め、
チームを4強に導いたウルグアイのディエゴ・フォルランが選出された。
また、アディダス・ゴールデンシューズ賞には5得点を挙げたドイツの
トーマス・ミュラー選ばれた。次回のワールドカップは2014年、ブラジルで行われる。