「患者さんが歯科医院を訪れる場合、口腔内のどこかの部分に痛みや異変を感じている――つまり『主訴』を抱えているわけですが、その訴えには大して耳を貸さず、すぐに『これは噛み合わせが悪いからだ。まずは噛み合わせの治療をしましょう』と提案してくる歯科医が出てきています。
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しかし結局、患者は自分が治療してほしい歯を放っておかれてしまい、困惑するというケースがあるのです」
「『噛み合わせバカ』とでも言えばいいのか、何でもかんでも噛み合わせのせいにして、ロクに主訴部分を検査しない歯科医が増えています」
では、こうした歯科医には、どのように質問するのがいいのか。
前出の三原氏が言う。
「まず、『主訴についてはどう治療するのがいいでしょうか』と聞いてみる。それに耳を貸さず噛み合わせの話ばかりする場合は、疑ってかかったほうがいいでしょう。
さらに、『主訴の部分と噛み合わせはどう関わっていますか』と確認しましょう。いろいろ説明をされると思いますが、一つの判断基準になるのは、『左右』の問題です。
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