障害児・者向けの歯科診療を担う「県口腔(こうくう)保健センター」の利用が低調だ。長年の要望を受け、県内2カ所目の専門医療機関として県歯科医師会が今年3月末、大分市の県歯科医師会館内に開設。2カ月がたち、1日の平均患者数が3・1人(5月末時点)にとどまっている。周知不足が一因とみられ、センターは広報活動に力を入れる方針。
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センターによると、今月7日までの新規患者は、発達障害や知的障害などがある計43人。4月は延べ48人が受診、5月は延べ76人と増えたものの、来院者が0人だった日もあった。1日最大、14人の患者を受け入れることができる。
障害者施設の関係者からは「知らない人が多いのではないか」と指摘する声も出ている。このため、センターは4月にリーフレットを作製。5月から県庁などの公共施設に設置したり、障害者団体の総会などで配布している。
「事前に周知できればよかったが、開設に目が向いていた」と県歯科医師会。会員の歯科医師を通して広報していくほか、見学者の受け入れを予定している。
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