体温とは、文字どおり、体の温度のことを意味しています。体の中心に近づくほど高くて、安定しています。
人の体は、場所によって温度が違います。手足の末梢や顔の表面の温度は、季節や環境の影響を受けやすいため安定していません。
一方、中枢(核心)と呼ばれている体の内部の温度は、脳や心臓などの大切な臓器の働きを保つために安定しています。この体の内部の温度を「中枢(核心)温」といい、これを測れば、安定した体温が得られます。しかし、体の内部なので、日常的に測ることは困難です。
そこで、より体内の温度が反映され、体に負担をかけずに簡単に検温できる部位として、ワキ(腋窩)、口(舌下)、耳(耳内)、直腸などの場所が用いられています。
測定する部位ごとに検温に必要な時間や方法は異なり、得られる温度も異なります。平熱も部位によって異なるため、それぞれの部位の平熱を知る必要があります。つまり耳には耳の、ワキにはワキの平熱があるので、あらかじめ知っておくことが大切なのです。
体温計 正確な使い方を知ることが皆にとって、大切です。体温計は色々なタイプがありますので、ここでは、ワキ用体温計の正しい測定方法をご紹介します。
測る前に
測る前には必ずワキをしっかり拭きましょう。ぬれていると測定に誤差が生じる場合があります。
飲食、入浴、運動後、外出後30分は検温に適さないので避けた方がよいそうです。
測定方法
1、ワキのくぼみの中央に体温計の先端をあてます。
2、体温計が上半身に対して30°くらいになるようにしてワキをしっかりと閉じます。
3、平衡温になるまで、実測式・予測式それぞれの検温に必要な時間、じっとしていましょう。
※上から差し込んだり、横向きで差し込むのはワキの中心にあたらないので避けましょう。
※途中で体温計がとれたら最初からやり直します。
測定が終わったら
使い終わった体温計は、消毒用アルコールを染み込ませた脱脂綿などできれいに拭きます。
ご家族みんなで1〜2本の体温計を共用する場合がほとんどかと思いますので、体温計は清潔に保ちましょう。防水機能のある体温計ですと水洗いができるそうです。
現在、身体に触れずに体温が計れる、非接触型の体温計も活躍してます。体温計 おでこ で、或いは耳で簡単に検温できます。ワキ用体温計の測り方と比べて、全然違います。また機会がありましたら、非接触 体温計の測り方を皆に紹介しましょう!
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