さる8月18日(金)、歯科医師会館において、平成29年度(第23回)日本歯科医師会/デンツプライシロナ スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム日本代表選抜大会(SCRP大会)が開催された。本大会は、歯科学生みずから研究テーマを設定し、その内容や調査結果を競うもの。歯科界の発展を担う研究者・教育者・開業医の国際的な輩出を目的とし、各国歯科医師会主催および、デンツプライシロナ社後援のもと世界39か国で開催されている。
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本年度は全国歯科大学・歯学部から28校が参加し、当日午前より審査会場にて各大学を代表する学生が英語によるポスタープレゼンテーションを行った後、審査が行われ、その結果が表彰式にて発表された。以下、審査結果を示す。
優勝(基礎部門第1位):「単一細胞トランスクリプトミクスによる骨芽細胞の多様性の解析」(吉野 舞さん、広大歯学部5年生)
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準優勝(臨床部門第1位):「歯槽骨吸収予測指標としての歯肉溝滲出液中ストレスシグナリングの解析と臨床応用への検討」(福留彩音さん、日大歯学部5年生)
臨床部門第2位:「フッ化物微量拡散法による乳児一日フッ化物摂取量評価」(柳田陵介さん、東歯大5年生)
基礎部門第2位:「オートファジー誘導にはカリウム流入を抑制するホスファターゼが必須である」(松本 夏さん、阪大歯学部4年生)
優勝し日本代表となった吉野さんは、「SCRP大会に参加することで得られるものがあり、良い経験となった。これをステップに未来に進んでいきたい」と受賞の喜びを語った。吉野さんは、きたる2018年3月21日より米国フロリダ州フォートローダーデールで開催される国際歯科研究学会米国部会(AADR)学術大会に参加し、発表を行う予定である。なお、今年度より米国SCRP大会はアメリカ歯科医師会(ADA)から、AADR主催に変更となっているため、日本を含む世界各国の代表による発表もAADR学術大会で行われる予定である。
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