Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
患者さんに対しての責任が大きいことです。例えば、電化製品なら1年間のメーカー保証である程度の義務を果たせると思いますが、歯科の場合は決してそうではありません。患者さんの大切な歯を少しでも多く、そしてより長くいい状態にしてあげたいという思いがあります。
治療する歯において虫歯が再発しない状態で一生もたせることはできなくても、丁寧な作業を積み重ねていくことによって、自分にできる限りの最善の治療をさせていただくことが大切だと思います。
ものづくりが好きだった。技術職を目指して歯科医師に
ものづくりが好きだったので、技術職に就くことを考えていました。高校生の時から理系だったのですが、当時、理系の技術職にはあまり選択肢が無かったんです。医科・歯科・薬科のどれに進もうか迷っていて、大学受験では歯学部と薬学部に合格しました。
親戚に医師や歯科医師がいたわけではなかったのですが、叔父が製薬会社に勤めていて、その叔父から歯学部に進むことをすすめられたのが、歯科医師になったきっかけですね。
歯学部は6年制で、1年生から4年生までの基礎科目は、医学部とほぼ同じような内容だと思います。英語、ドイツ語、ラテン語、量子学、数学、物理から、生理学、生化学のような基礎医学までですね。
歯科とはあまり関係ないようにも思えるのですが、人体解剖の実習もありました。頭や臓器のことについてもしっかりと学びましたよ。
5・6年生になると、歯科の実技的な部分をより深く知る授業になります。
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