「名探偵・金田一耕助」のファンがコスプレ姿で集う第8回「1000人の金田一耕助」が26日、ゆかりの地の倉敷市真備地区を中心に繰り広げられた。
今年は金田一“生誕70周年”とあって、過去最多の114人が参加して盛り上がった。
金田一シリーズを生み出した推理作家の横溝正史(1902〜81年)は、戦時中に真備地区に疎開
女王の教室 DVD。当時執筆した「本陣殺人事件」に金田一が初登場したことで、現在も「横溝正史疎開宅」として残る旧疎開宅や付近一帯がファンの聖地になっている。
今回も同作品で金田一が降り立ったとされる総社市のJR清音駅を出発し、旧疎開宅までの約5キロを歩いた。金田一のトレードマークであるお釜帽やはかまを身にまとった人が最も多かった 。
そのほかにも、「本陣−」の犯行現場となった屋敷のジオラマを装着したり、「犬神家の一族」に出る「佐清(すけきよ)」はゴムマスクであったり。
5時から9時まで DVD 水面から両足が突き出した最期のシーンを表現した装いの人もいて、それぞれが好みの作品の登場人物を真似て、金田一の世界を楽しんでいた。
旧疎開宅には横溝の次女、野本瑠美さん(77)=東京=も駆けつけ、「家族5人で東京から移り、朝起きれば門には野菜が山積されていた。
稲垣吾郎の金田一耕助シリーズ DVD こうして歓迎されると、ご近所の温かな人情が思い出されますね」と懐かしんでいた。
参加者はこの日、人気作の情景が残る寺や池などの周辺スポットも巡回。
金田一耕助 稲垣吾郎 DVD 道中では、地元の人たちが「八つ墓村」の「濃茶の尼」などに扮(ふん)して姿を現し、笑いを誘っていた。
倉敷市は平成21年度から、晩秋を中心に「巡・金田一耕助の小径」の総称でイベントを行っており、今回は来年1月下旬まで、貴重な資料も展示している。
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