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イ・ヒジン「Baby V.O.Xが何をしているのかと言った人々が、手を握ってくれた」

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2016年1月13日
碓田
碓田
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ドラマ「わが愛しの蝶々夫人 DVD」ヨン・ジヨン役のイ・ヒジン“今も目標は役者”
女優のイ・ヒジンをより正確に説明するときは、Baby V.O.X(ベイビーボックス)という名前を前につけることになる。1997年18歳の年でデビューし、そのまま10年を捧げたグループであるだけに、本人にとっても、人々にとってもまだその方が馴染みがあるわけだ。

2006年にBaby V.O.Xから脱退したイ・ヒジンは、ミュージカル「Funky Funky」「愛は雨に乗って」と演劇「モンキー」「エジャ」などを経てドラマにまで来た。いわゆる“一発屋”ではなく、一歩ずつ歩んできたのだ。だが、焦ったのは本人ではなかった。先に役者として成功したユン・ウネとの比較は、彼女にとって避けて通れない関門だった。ついに「嫉妬はしてません」という答えを聞いてしまう。だが、浅はかな方法で刺激的な話題を作り上げるには、イ・ヒジンの歩みはあまりにも着実なものだった。

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Baby V.O.Xのレッテルを外し、ステージに上がるまで

そのためなのか、最近SBS「韓国ドラマ わが愛しの蝶々夫人 DVD」でイ・ヒジンが演じる“憎らしい”ヨン・ジヨンのキャラクターが、彼女には憎いだけではない。劇中で人気の冷めた女優、ナム・ナビ(ヨム・ジョンア)の主人公役を横取りし、さんざん毒舌を吐きまくるヨン・ジヨンが、少しは理解できるという。ナム・ナビの立場では、若い後輩のとんでもない逆襲だろうが、ヨン・ジヨンにはこれまで先輩たちのコーヒー、ストッキング、ナプキンのお手伝いまでしながら歯をくいしばって獲得した地位であるはずだ。

また、ヨン・ジヨンがひたすら憎らしいキャラクターに描かれたわけでもない。週末に放送される家族ドラマの特性上、あまりにも憎らしい姿ばかりだと困るという監督の要請によってところどころでコミカルな姿を見せている。例えば、ナム・ナビに喧嘩を売ったが、結局は勝てず押し倒され、鼻血を流すシーンなどががそうだ。そうするときは、イ・ヒジンも最大限にコミカルに睨みながら息を合わせている。

「私も初めて演技すると思ったとき、苦労したことがあるからか、今のヨン・ジヨンがなぜそのようにナム・ナビに勝つことにこだわっているのか、またその地位を守りたいと思うのかが分かる気がしました。韓国ドラマDVD「愛は雨に乗って」(2008)という作品でミュージカルを始めたとき、Baby V.O.Xイ・ヒジンがここにきて何をしているのか」という視線がありました。『気にすることなんかない』と思ったが、萎縮しました。幸いミュージカルが終わる頃には、信頼してくれなかった方々が『演技が自然になった』と言いながら私の手を握ってくださいました」

その次に出演した演劇「モンキー」(2009)は、イ・ヒジンには本当に大変な作品だったという。そういえば、猿を愛する動物調教師の役割なんて簡単に共感できなかったはずだ。当時家で子犬を相手に練習したというイ・ヒジンは「ある観客が私がステージの上で猿を見ながら『愛している』と話したとき、涙が出たと言った。そのとき、私が誰かの心を動かしたことが不思議だった」と回想した。演技を続けたい欲が出たきっかけになったわけだ。
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