「面白いっ、巧いっ。この作品はおススメ!!」
きっとアメコミの世界のファンなら、この作品がDCコミックの世界を代表する人気を誇る"
アロー シーズン3 DVD"というヒーローが題材になっていることを、誰もが知っているのかもしれない。
しかし、僕は知らなかった。
"グリーン・アロー"という男が、"バットマン"や"スーパーマン"、"ワンダー・ウーマン"らと共に、
「ジャスティス・リーグ」という正義のヒーローチームを構成する一員なのだということさえ。
でも、
知らなくても、まったく問題はない。
予備知識など無くとも、惹き込まれてしまう力がある。
それはドラマとして、地に足がついた、説得力のある作りになっているからだ。20130701_o05.jpg
"ヒーロー"の物語と言っても、主人公のオリバー・クイーンは人間だ。
心の奥底に葛藤を抱える若者である。
嵐による海難事故で、当然死んだと思われていた億万長者の息子オリバーは、
奇跡的に流れ着いたある島で壮絶な5年間を過ごし、生き延びた。
そして彼は、悪の権力者たちが蔓延る街、スターリング・シティに生還する。
しかし、その5年の歳月がオリバーを、以前のオリバーとは違う男に変貌させていたのだ...。
彼は、亡き父との最後の約束を実行するため、
様々な秘密が潜む家族らとの距離を計りつつ、社会の悪と闘っていく。
アロー3 DVD主人公オリバー・クイーンを演じるのは、期待の若手俳優スティーヴン・アメル。
大富豪の息子で、もともとはプレイボーイであるというオリバーの設定は、
バットマンことブルース・ウエインと境遇が似ているが、
ブルースと大きく違うのはオリバーには家族がいて、彼らとの関係にも常にドラマが生まれるということだ。
パーティーに興じる金持ちの息子のフリを演じながら、
家族には、絶対に見せられない一面がある。
この落ち着きぶり、心の内を見せずに、冷静に、しかし時に激しく、
時に優しさをたたえながら目的を遂行していく、スティーブン・アメルの表情がいい。
プロデューサーで脚本も担当するグレッグ・バーランティ(
欧米ドラマDVD『
ブラザーズ&シスターズ』『
ダーティー・セクシー・マネー』『
グリーン・ランタン』などを手がけているハリウッドの売れっ子)は、スティーブンについてこう語っている。
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