名古屋港水族館のシャチの「クー」(メス、推定18歳)が
2008年19日午前7時55分死んだ。
クーは、高さ6mの豪快なジャンプを観客に披露するなど、
水族館一の人気者だった。
クーは体長6.1m、体重2.7t。同日会見した水族館によると、
7月23日ごろ、通常50〜60kg食べるエサを口にしなくなった。
検査の結果、ヘルペスウイルスが見つかり、
皮膚が炎症を起こすなどしていたため治療に専念していたが、
9月上旬から発熱などの症状が出て、
19日朝、プールの底に沈んで死んでいるのが見つかった。
子供たちからは「早く元気になって」「もう一度、ジャンプを見たい」などと
書かれたお見舞いの手紙が50通以上寄せられていた。
内田至館長は「クーは多くの人になじまれており、とても残念。
海洋生物の病理は不明な点が多く、クーの死を無駄にしないためにも、
きちんと調査したい」と述べた。岐阜大獣医学部が詳しい死因を調べている。
クーは人工繁殖の研究のため03年10月、和歌山県太地町のくじらの博物館から
借り受けた。国内でシャチを飼育しているのは、
鴨川シーワールド(千葉県)とくじらの博物館の2カ所の計7頭となった。
【9月19日14時15分配信 毎日新聞 参照】