シャオミは、2日(現地時間)にスペインで開催した「Xiaomi 15 Ultra」発表会の最後に、コンセプト製品としてスマートフォンへ装着するレンズ型カメラを披露した。
ラインアップは「Xiaomi 15」と「Xiaomi 15 Ultra」の2モデル。いずれのモデルも中国では発表されており、グローバルでの展開が発表された形となる。日本への投入は現時点では明らかになっていない。価格はXiaomi 15が999ユーロ(約15万6000円)から、Xiaomi 15 Ultraが1499ユーロ(約23万4000円)から。
昨年の「Xiaomi 14 Ultra」は2024年の最高のスマホのひとつだった。特に1インチの大型イメージセンサーが強烈で、スマホカメラとしては珍しく、どんな状況でも素晴らしい写真を撮れた。そのおかげで写真好きの間でも高評価だった。
そしてその後継機となる「Xiaomi 15 Ultra」が登場した。「Snapdragon 8 Elite」という高性能なプロセッサーを備え、AI関連機能が強化された。最近のスマホはみんな「AI搭載」を売りにしており当然の流れだ。とはいえ、カメラの進化は控えめで、写真愛好家が少し興味を持つ程度の微調整にとどまっている。
「Xiomi Modular Optical System」として紹介され、スマートフォンでも、優れた光学性能での撮影体験をもたらすためのアイテムという位置づけ。MWC 2025のシャオミブースでも展示される。
超広角レンズの絞り値もf/1.8からf/2.2となり、そこも少し退化したと感じる。唯一のカメラ面での進化は、望遠側の解像度が高くなっているおかげでズーム写真の画質が改善した程度だ。
それでもカメラとしての実力は高い。Leicaの認定を受けており、Leica監修のカラー設定が複数ある。筆者はコントラストの強いモノクロモードが好みで、街スナップでは味のある写真になる。
10年以上前、ソニーが「レンズスタイルカメラ」として提供した製品を思い起こさせるもの。発表会では、あくまでちらりと見せる程度に留まり、本当に発売されるのか、開発はどこまで進んでいるのかといったことは語られなかった。
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