最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。今回定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」では、CPUの1コアあたりの性能(シングルスレッド性能)を測るCPU(Single Core)は「1865pts」、CPUの全コアの性能(マルチスレッド性能)を計測するCPU(Multi Core)は「10674pts」となった。3Dベンチマーク「3DMark」のTime Spyは「4355」、Fire Strikeは「8909」、Port Royalは「2030」、Wild Lifeは「28099」だ。
ノートパソコンの歴史を作り、今年33周年を迎えたThinkPad。その最新モデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」が10月に登場した。ThinkPadらしい堅牢性を確保しながら、ついに1kgを切る軽量ボディーを手に入れたのだ。
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Lenovo タブレットPCバッテリー
ThinkPadシリーズは優れた熱設計に定評があり、同じプロセッサーを搭載したノートパソコンのなかでは上位クラスの処理性能を発揮する。実際、今回のCPUベンチマーク、3Dベンチマークでは、「Core Ultra 7 258V」搭載機として最大値に近いスコアを記録している。一般ビジネスアプリだけでなく、クリエイティブ系アプリなども快適に動作可能なパフォーマンスを備えているといえる。
ノートパソコンという「道具」が登場した黎明期に、日本アイ・ビー・エムからThinkPadは生まれた。ある意味、ノートパソコンとThinkPadの歴史はほぼ重なっているといっていい。「相棒として持ち運べ、開いた場所がオフィスになる」……というコンセプトを、レノボ傘下となり、32周年を迎えたThinkPadは継承しており、いまも進化を続けているのである。
なお、「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」には「Core Ultra(シリーズ2)」のプロセッサーが採用されているわけだが、ディスプレイ輝度、ボリューム40%の設定で、バッテリーを20%消費するまでYouTube動画を再生させたところ、2時間38分42秒動作した。つまり仮にバッテリー残量0%まで動作させた場合には、単純計算で10時間34分48秒動作することになる。
バッテリー容量57Wh、1kg切りのモバイルノートPCとしては脅威のバッテリー駆動時間だ。省電力性能に定評のあった「Core Ultra(シリーズ 1)」と比べても長いバッテリー駆動時間である。
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