製造現場などにおいて使用される測定機は、近年高精度な測定機能とコンピュータを使用したデータ処理機能によって、機能がアップデートされています。その結果、従来は把握できなかった対象物の状態を、明確に把握できるようになりました。正しい測定方法で正確な測定値を取得することは、ものづくりにおいて重要な部分です。そのため、業務内容や環境に合った測定機器選びも大切となります。
測定および計測はどちらも「測る(計る)」を意味し、英語でもどちらもmeasurementの言葉が当てられています。もっとも、計測工学の分野では、両者は使い分けられています。日本産業規格(JIS Z 8103)の定義によると、測定が「ある量を、基準として用いる量と比較し数値または符号を用いて表すこと。」と定義づけられている一方、計測は「特定の目的をもって、事物を量的にとらえるための方法・手段を考究し、実施し、その結果を用い所期の目的を達成させること。」と決められています。これによると、計測は測定よりも広い意味でとらえられていることがわかります。
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測定の目的とは
測定機を使用する目的は、測定対象物の物理量を数値化し、検査や評価につなげることです。具体的には次のような用途があります。
製造前段階で製品を構成する部品の状況を測定し、想定したとおりの加工が行われているか判断する。製造段階で製品の状態を測定し、設計仕様の許容値内に収まっているか検査する。
測定をおこなう環境に合わせて選ぶ
測定機器を使用する環境もさまざまです。例えば三次元測定機には、据え置きして使う大型のものから、持ち運びも操作性にも優れたハンディタイプのものまであります。測定をおこなう環境が屋外なのか工場内なのか、大きな測定機を持ち込んで設置するスペースはあるのかなど、測定環境によって適した測定機は異なります。
測定機器によっては環境要因を自ら補正する機能を備えた製品もあります。変化のある環境下での使用が必須であれば、環境センサーを備えた測定機器を検討しましょう。
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