開幕11連勝という日本タイ記録から始まった1999年のドラゴンズ。
だが、6月は5連敗を喫し、6月10日、とうとう阪神タイガースに首位の座を
明け渡す。
しかしすぐに首位の座を取り戻し、7月には8連勝もあり、前半戦を首位ターン。
後半戦に入り、首位の座を脅かす存在となってきたのは巨人。
直接対決でも負け越ししかできず、1.5ゲーム差まで詰め寄られた。
しかし、負け越しても、3タテだけはされないのがこの年のドラゴンズの
強みだった。
最後の直接対決の後は、中日・巨人、どちらも負けられない展開が続いた。
中日は、巨人が追い上げるこのときになってようやく連勝を続け、
9月26日、優勝を確信させる劇的な勝利。
マジック1で迎えた9月30日のヤクルト戦、
敵地であるはずの神宮球場がほとんどドラファンで埋まった。
しかし試合は、3回裏にヤクルトが4点を先取しリードをゆるす。
あれほど負けずに中日を苦しめた巨人があっさり負けたのが、
7回表のドラゴンズの攻撃中、この時点で中日の優勝が決定したが、
逆に、これによってこの試合は絶対に負けられないものとなった。
この回中日は3-4のビハインドから同点に追いつき、
8回表ついに勝ち越しに成功。5-4で迎えた9回裏ヤクルトの攻撃、
ツーアウト1、2塁でバッターは、ホームラン王のペタジーニ。
宣の投げた1球目を打った球は高く舞い上がり、セカンド立浪が掴んで試合終了!
ドラゴンズは4点差を跳ね返し、星野監督の胴上げを勝利で決めた。
終わってみれば、800勝を超えての堂々の優勝。
日本シリーズは、福岡ダイエーホークスとの戦いとなり、
1勝4敗と、ナゴヤドームで一度も勝てないまま、
不本意な形で日本一を逃した。
<この年に活躍した選手達>
ピッチャー・・・野口.岩瀬.サムソン
バッター・・・山崎、関川.ゴメス.井上