2007年9月14日 中日×阪神(甲子園)
優勝争いを繰り広げる中日と阪神。
スコアは5-5。9回表でランナー2塁3塁の緊迫した場面。
バッターは中日・ウッズ、ピッチャーは阪神・藤川球児。
球史に残る名勝負は始まった。
藤川はこの勝負で11球を投げたが、すべてストレート。
キャッチャー矢野が変化球を要求しても、
藤川は首を振ってストレートにこだわった。
確かに藤川のストレートはスピードも球威も一級品である。
一打勝ち越しの場面でセオリーに従うなら、
1塁が空いているので四球で歩かせるだろう。
しかし、藤川はまるでオールスター戦のように力の勝負にこだわったのだ。
すべてストレートで勝負をしてくる藤川にゾクゾクしたのか、
10球目をファールにしたウッズは打席を外れて笑顔を見せた。
力と力のぶつかりあいは、ウッズがタイムリーヒットを打ち勝負あり。
打たれたマウンドの藤川も笑顔だった。
近年ではなかなか見られない名勝負であった。
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