宮城谷昌光さんの「
風は山河より」という本を読んでいます。
歴史小説なのですが、この方は人間の生き方についてよく書かれています。
以下に、興味深い文脈があったので抜粋してみます。
カッコ書きは僕が現代の会社での用語に置き換えたものです。
こういう評議(会議)の場で、議定に許諾をあたえる城主(議長)が、
最初から議題に意向をさしはさむと、湧出する意見に偏側が生ずるし、
「殿(議長)はすでに決定なさっているのだ。」
と、察した臣(部下)は、否決されるとわかっている反対の意見をださず、
胸にかくしてしまう。それがやがて不満と化すのである。
忌憚なく家臣に発言させることが、政治の第一歩であり、
(中略)他家(社外)からはいって領主(リーダー)の席に就いた者は、
家臣への気くばりを怠るわけにはいかない。
もしリーダーになるような立場になった場合の教訓となりますね。