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細菌の住処であるバイオフィルムを破壊する「エアーフロー」

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2019年12月30日

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歯を傷つけることなく、歯垢のかたまりである「バイオフィルム」を破壊することが出来るのがエアーフローです。エアーフローはグリシン(アミノ酸の粒子で、調味料のうまみ成分。菌をおさえる静菌作用がある)を歯に吹き付けることでバイオフィルムを破壊します。例えば、マグカップに付いた茶渋やコーヒー汚れを想像してみてください。手で触ってみるとつるつるで、汚れはおちているように感じますが、染み付いた頑固な着色汚れは不思議なことに洗剤を付けてこすって見てもなかなか取れませんよね。<o:p></o:p>

オートクレーブ滅菌

こんな汚れと同じ様な汚れがバイオフィルムです。自分で歯磨きした後も10&#12316;20%はバイオフィルムが残っていると言われ、セルフケアで完全に除去することは残念ながらできないのです。この頑固な汚れ・バイオフィルムはとても厄介で、長い間歯にこびりついていると歯が溶けたり、歯周病で骨が溶けていく原因になります。しかも、一度取ったとしても数ヶ月経つとまたしつこくこびりついてしまうのです。これは唾液がある限り、人間が生きている限りは付着し続けるので、どうしても定期的にバイオフィルムを取り除く必要があるのです。<o:p></o:p>

エアフローに使われるのは3種類の粉<o:p></o:p>

歯や歯肉に粉を吹き付けてバイオフィルムを取っていく「エアーフロー」では以下のような3種類の粉があります。<o:p></o:p>

頑固にこびりついた着色汚れを取るための粉<o:p></o:p>

軽度の着色汚れを取るための粉<o:p></o:p>

バイオフィルムを取る&定期メインテナンスのための粉<o:p></o:p>

12は従来より色んなメーカーから出ているものですが、当院では3の「バイオフィルムを取る&定期メインテナンスのための粉」のみを使っています。
その理由は、12の粉では歯に傷をつける可能性が大きくなってしまうため。3の粉は安全で有用性もばっちりです。<o:p></o:p>

生体情報モニタ

定期クリーニングで歯の健康が続く<o:p></o:p>

定期的なバイオフィルム除去は歯を守ることに直結しており、これがメインテナンスやPMTCの目的ということなのです。従来は「スケーラー」という硬い刃のついた道具でバイオフィルム除去が行われていましたが、スケーラーによる除去では歯科衛生士さんでも全てキレイに取りきることは大変。もし取り残しがあればバイオフィルムが増殖を続けることになってしまいます。エアーフローには超音波機能もあり、バイオフィルムが固くなってしまった「歯石」、更には歯石の表面についているバイオフィルムを取ることも出来るのです。また、技術はもちろん必要ですが、多くの歯科衛生士さんが使える器具でもあり、当院の歯科衛生士もエアーフローを使って効果的な歯周病予防をしてくれています。<o:p></o:p>

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