1986年スペインGPでの攻防を紹介します。
当時ウィリアムズ・ホンダに所属していたマンセルは、
序盤は燃料を節約しスピードをあげなかったが、30周過ぎよりスピードアップ。
プロスト、ピケを抜き、40周目にはポールスタートのセナを捕らえトップに立つ。
しかし、残り9周でタイヤ交換のためピットイし、再びセナにトップを明け渡し3位に後退。
この時点でセナと約20秒の差があり、セナの勝ちが決まったかに見えたが新品タイヤを思う存分使い、まずプロストを残り2周でパス。
ファイナルラップに入ったときには1.5秒差まで迫っていた。
途中セナをオーバーテイクする場面もみせたが、セナのテクニックの前に再び2位へ後退してしまう。
だがあきらめないマンセルはその後も猛追して、フィニッシュラインをサイドバイサイドで駆け抜ける。
ほぼ同時にゴールしたが、わずかな差でセナに軍配!!
その差はわずか0.014秒!!
歴史に残る名勝負です。