シャトルがネットにかかって相手側のコートに落ちた瞬間、
2人は喜びのあまり、その場に崩れ落ちた。
北京五輪のバドミントン女子ダブルス準々決勝で「スエマエ」こと、
末綱聡子、前田美順組が、世界ランキング1位でアテネ五輪金メダルの
ヤン・ウェイ、チャン・ジーウェン組(中国)を下す大金星を挙げた。
最強ペアを下しての準決勝進出。メダル獲得へ大きく前進する勝利だった。
会場には多くの中国人観客と中国メディアが詰め掛け、
相手ペアがスマッシュを打つたびに大きな掛け声がかけられる完全アウエー。
「雰囲気にのまれた」(末綱)という第1ゲームは、
8−21と一方的なスコアで落としたが、第2ゲームで16−19から一気に
4連続ポイントを奪って流れが変わった。
セッティングの末に23−21で第2ゲームを奪うと、
第3ゲームは完全にスエマエのペース。
積極的に打って出て21-14と相手を引き離し、
ゲームカウント2-1で勝利をものにした。