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源氏物語、男性執筆説に「?」

◇評価 20ポイント
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◇登録日
2008年7月18日
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    テレビで「源氏物語男性執筆&陰謀説」を見かけたので、早速ツッコミます。

    ・紫式部は子どもを生んでいるのに、赤ちゃんに関する記述に誤りがある。
     だから男性が執筆したものだ。
    当時は書き写しで本を作っていたので、少々の誤差など当たり前では?もし男性が書いたと言うならぜひ、漢文の原書かその写しをお願いします。醍醐天皇の第十皇子、源高明(藤原道長の妻の父)が自叙伝的に書いた物が真筆とするなら、尚更ではないかと。当時、高貴な男性は公には仮名まじりの文は書かなかったはずです。

    ・天皇家のっとりの謀略である
    もうすでに意味不明な説です。しかも紫式部という人はそういう陰謀に加担しないと思われます。彼女の父が、一条天皇に歌で直訴して任地を変えたという話があります。普通の人なら恩人に刃向いますかね?? しかも式部の娘は後に天皇の乳母となります。のっとり説が本当なら、選ばれるでしょうか。
    それから、貴族と王族(皇族)の関係に重大な勘違いがあります。彼らは「持ちつ持たれつ」です。互いに子孫を残していく為には、のっとったり滅ぼしては存在意義に関わるのです。ただ、「都合の良い皇子・悪い皇子」はあったでしょう。


    少しだけ擁護すれば、宇治十帖かもっと前の女三の宮の登場あたり?以降は、男性執筆説が昔から囁かれていたらしいです。(削除された帖もある模様)
    理由としては、視点が女性に対して辛辣に変わっていると指摘する声など、諸説あるようです。

    そもそも元々の内容からして、内親王が二代も中宮位に上っていたりと、平安時代の常識的にはありえない展開込みの物語なのです。ここはひとつ、歴史ifではなく、王朝文学として楽しもうじゃありませんか。
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