3月18日、2012年シーズン開幕戦オーストラリアGPがメルボルン市街地コースで開催されました。優勝は予選2番手からスタートしたジェンソン・バトン。混戦となりそうな今年の幕開けを見事なドライビングで勝ち取りました。
スタートではポールスタートのハミルトンと2番手のバトンが入れ替わる形で1-2体制をマクラーレンが維持。3番手グロージャンと5番手ウェバーが遅れ、シューマッハとロズベルグのメルセデス勢がジャンプアップ。そこにベッテルが追随する形でオープニングを飾ります。後方ではウィリアウズのブルーノ・セナがスピンをし、そこに数台のマシンが巻き込まれるが、ザウバーの小林可夢偉は間一髪かわし、同僚のペレスと共に順位を上げる。しかしこの時に広報からペレスが追突しリアウィングの翼端版を破損し、レースを通じてマシンバランスがとれない難しいドライビングを強いられることとなりました。その後バトンとハミルトンが好調に周回を重ねていく中、ベッテルがロズベルグをパスしシューマッハがトラブルでリタイアし、順位を3位に上げマクラーレンの追撃体制入ります。
動きがあったのは2回目のピット作業を行う時。マクラーレンは早めのピットインでレッドブル勢に前へ出られないように同時ピットインを敢行。ただこのタイミングでペトロフがコース上にストップしてしまいセーフティーカーが出動することに。そのタイミングでピットインしたチームは労せず前の順位を確保することに成功します。ベッテルもコースに戻ったときにはハミルトンの前。せっかく決まったマクラーレンのピット作戦も無駄となってしまいました。レースは最終ラップか、マルドナドのクラッシュがあり小林可夢偉以下の順位が混乱しましたが、冷静なレース運びを見せたバトンが今シーズンの開幕戦で優勝を飾りました。ワールドチャンピオンが6人走る今シーズンですが、マクラーレンとレッドブルの戦いにメルセデス、ロータスがどこまで迫れるか。また好調なウィリアムズやザウバーも目が離せないところ。そして気になるのがフェラーリの不調さです。アロンソの苦悩が伝わってきますが、きっと復活をみせてくれるでしょう。
次戦マレーシアはいきなりの連戦です。ここでもマクラーレンが強さを、みせてくれるのでしょうか。
■F1 オーストラリアGP 決勝結果
順位 | No. | ドライバー | チーム |
1 | 3 | ジェンソン・バトン | マクラーレン |
2 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル |
3 | 4 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
4 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル |
5 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
6 | 14 | 小林可夢偉 | ザウバー |
7 | 9 | キミ・ライコネン | ロータス |
8 | 15 | セルジオ・ペレス | ザウバー |
9 | 16 | ダニエル・リチャルド | トロ・ロッソ |
10 | 11 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア |
11 | 17 | ジャン・エリック・ベルニュ | トロ・ロッソ |
12 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG |
13 | 18 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ |
14 | 24 | ティモ・グロック | マルシャ |
15 | 25 | シャルル・ピック | マルシャ |
| 19 | ブルーノ・セナ | ウィリアムズ |
| 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
| 20 | ヘイキ・コバライネン | ケータハム |
| 21 | ヴィタリー・ペトロフ | ケータハム |
| 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスAMG |
| 10 | ロマン・グロージャン | ロータス |
| 12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア |
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